こんにちは月栞です🌙
「配当利回り5%の株を見つけた!これは買いだ!」と、
私も始めた当初は見方がわからないし、そう思って選んでいました。
財務優良な企業って、配当利回りだけではなかったんですよね〜😅
高配当株投資において、配当利回りの高さは確かに魅力的な指標です。
しかし、配当利回りだけを基準に投資判断を下すのは、
危険な落とし穴にはまる可能性があるので、今回は、高配当株投資で本当に重要な指標と、
配当利回りの数字に惑わされない、銘柄選択の方法について詳しく解説していきますね
💰配当利回りの基本的な仕組み
配当利回りは「年間配当金÷株価×100」で計算されます。
つまり、株価が下がれば配当利回りは上がり、
株価が上がれば配当利回りは下がります。
例えば、年間配当金が100円の銘柄の場合:
• 株価2,000円なら配当利回り5.0%
• 株価1,000円なら配当利回り10.0%
一見すると、配当利回り10%の方が魅力的に見えますが、
なぜ株価が半分になったのかという背景を考える必要があります。
高配当利回りに潜む4つの落とし穴😱
業績悪化による株価下落
配当利回りが異常に高い銘柄の多くは、業績悪化により株価が大幅に下落している可能性があります。
この場合、近い将来に減配や無配転落のリスクが高く、結果として期待していた配当収入を
得られない可能性があります。
一時的な特別配当の影響
企業が資産売却益などにより一時的に特別配当を出す場合があります。
この特別配当を含めた配当利回りは一見魅力的ですが、
翌年以降は通常の配当水準に戻るため、継続的な高配当は期待できません。
財務健全性の無視
高配当を維持するために借金を重ねている企業や、設備投資を削って配当に回している企業は、
長期的な成長性に問題があります。
短期的には高配当を享受できても、将来的には企業価値の毀損により株価下落のリスクがあります。
セクター特有のリスク
不動産投資信託(REIT)や公益事業など、構造的に高配当になりやすいセクターがあります。
しかし、これらのセクターは金利変動や規制変更の影響を受けやすく、
配当利回りだけで判断すると思わぬリスクを抱える可能性があります。
配当利回り以外で重視すべき5つの指標
配当性向
配当性向は「年間配当金÷当期純利益×100」で計算され、
企業が稼いだ利益のうちどの程度を配当に回しているかを示します。
健全な配当性向の目安:
• 成熟企業:30-50%
• 成長企業:20-30%
• 高配当戦略企業:50-70%
配当性向が80%を超える企業は、業績が少し悪化しただけで減配リスクが高まります。
配当継続年数
長期間にわたって配当を維持・増配している企業は、
安定した事業基盤と配当に対する強いコミットメントを持っています。
特に10年以上の配当継続歴がある企業は信頼性が高いと言えます。
日本では花王、KDDI、三菱UFJフィナンシャル・グループなどが
長期間の増配実績を持つ代表的な企業として知られています。
フリーキャッシュフロー
企業が実際に手元に残る現金(フリーキャッシュフロー)が配当金を上回っているかは
重要な指標です。
利益は会計上の数字ですが、キャッシュフローは実際の資金の動きを表すため、
配当の支払い能力をより正確に判断できます。
自己資本比率
自己資本比率が高い企業は財務が安定しており、
景気悪化時でも配当を維持しやすい傾向があります。
一般的に自己資本比率40%以上あれば安全性が高いとされています。
事業の安定性と将来性
配当を長期的に維持・成長させるためには、
企業の事業そのものが安定していることが不可欠です。
以下の点を確認しましょう:
• 景気変動の影響を受けにくいビジネスモデルか
• 競合他社に対する優位性があるか
• 将来の成長分野に事業展開しているか
• 技術革新によって事業が陳腐化するリスクはないか
実践的な高配当株選択手順✏️
Step 1: スクリーニング
まず配当利回り3-6%程度の銘柄をピックアップします。あまりに高い利回りは警戒が必要です。
Step 2: 財務健全性チェック
選び出した銘柄について、以下を確認します:
• 配当性向50%以下
• 自己資本比率40%以上
• フリーキャッシュフローが配当金を上回る
• 過去5年間の業績推移が安定
Step 3: 事業内容の分析
企業の事業モデル、競合状況、将来性を詳しく調べます。
IRバンクや決算説明会資料を読み込むことが重要です。
Step 4: バリュエーション確認
PERやPBRなどの株価指標を確認し、適正な水準で投資できるかを判断します。
Step 5: 分散投資
リスクを分散するため、複数のセクターから銘柄を選択します。
まとめ
ちょっと難しかったですね💦
高配当株投資において配当利回りは重要な指標ですが、それだけで投資判断を下すのは危険です。
配当の継続性、企業の財務健全性、事業の将来性など、
総合的な観点から銘柄を選択してみてくださいね。
✨「配当利回りが高い=良い投資」ではなく、「持続可能な配当を生み出す優良企業=良い投資」
という視点を持つことが、長期的な配当収入の確保につながります。
時間をかけて企業を分析し、納得のいく銘柄に投資することで、安定した配当収入を得ることができると思います。
高配当株投資は一攫千金を狙う投資ではありませんが、正しい知識と銘柄選択により、
着実に資産を成長させる有効な投資手法です。
まずは小額や1株から始めて、経験を積みながら投資スキルを向上させていきましょう。
読んでいただきありがとうございました☺️